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第69回NHK杯1回戦第1局
▲大橋貴洸 四段 vs △千田翔太 七段

棋譜へ移動する

~戦型~
後手の千田七段が角換わりを採用。

近年は矢倉の将棋が減っていて横歩や角換わりが主流となっています。


   (10手目△77角成まで)

 

~序盤~
39手目▲67金。
近年は将棋ソフトの影響で以前では指されなかった手が多く指されるようになりました。
この▲67金もその一つで、玉の固さよりも自陣に隙をつくらないよう
バランスを重視した手になりま
す。

 

 

    

 

 


             (39手目▲67金まで)

~仕掛け~
47手目▲45銀。
しばらく手待ちが続きましたが機を見て大橋四段が仕掛けました。
△同銀であれば以下、▲同桂△44銀▲24歩△同歩▲同飛△23歩▲29飛としておき(変化図)次の▲35歩や▲25銀を見て先手が指しやすくなります。千田七段は△63銀と引き、駒の交換を拒否しました。


   (47手目▲45銀まで)

(第1図)
    (変化図▲29飛まで)

 

~互角の応酬~
75手目▲59飛。

互角の応酬が続き、駒得となった先手が少し指しやすい局面。後手の△58角打ちに対し▲59飛と回りましたがこの手に変え▲68金とし以下、△36角成▲47銀△35馬▲36香(下図)とするほうが優ったようです。また手順中▲47銀に△同馬▲同金△38銀は▲55香で先手戦えます。


     (75手目▲59飛まで)


     (変化図▲36香まで)

 

△45金と桂を取り△37桂成りとなった局面は後手が優勢となりました。


    (78手目△45金まで)


~終局へ~

駒損ながらも飛車を出した後、▲53銀と打ち込み先手は最後の追い打ちをかけていきます。


    (89手目▲53銀まで)

 

最終手△69馬まで、後手千田七段の勝ちとなりました。
本局は、角換わりの手待ち模様から大橋四段の仕掛けにより、先手まずまずの展開となりました。長く互角の戦いでしたが千田七段が隙を見逃さず反撃し優位に立ち、最後は先手の攻めを見切り勝利しました。

△69馬まで、104手で後手千田七段の勝ち  

 

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